ペースと速度の換算

min/km・km/h・min/mi・mph — 計算式、例題、そして換算表。

ペースと速度は、同じランを二つの角度から表したものです。ペースは距離あたりの時間、たとえば 1 キロあたり 5:00。速度は時間あたりの距離、たとえば 12 km/h。ラップタイムや GPS ウォッチ、練習メニューはペースで語られ、トレッドミルやサイクルコンピューター、天気予報は速度で語られます。両者を行き来するのは 1 回の割り算だけですが、どちらの数字を分子に置くかでつまずきがちです。

このガイドはランナーに必要な 3 つの換算を扱います。ペースから速度へ(min/km と km/h)、ヤード・ポンド法の組み合わせ(min/mi と mph)、そして単位系をまたぐペース同士の換算(min/km と min/mi)です。下の表の数値はすべてここで説明する式から計算しており、コンバーターと同じ Calcpace ライブラリを使っています。

計算式

km/h = 60 / min per km

min per km = 60 / km/h

mph = 60 / min per mile

min per mile = min per km × 1.609344

min/km から km/h へ、そして戻す

1 時間は 60 分です。1 キロに p 分かかるなら、1 時間で走れるのは 60 ÷ p キロ。導出はこれだけです: km/h = 60 / (1 キロあたりの分)。関係が逆数なので、同じ式が逆向きにも使えます — 1 キロあたりの分 = 60 / (km/h)。覚える式は一つで足ります。

落とし穴はペースの表記です。4:45/km は 4.45 という数ではありません。秒は 60 分の 1 であって 100 分の 1 ではないからです。まず小数に直し(45 / 60 = 0.75 なので 4:45 は 4.75 分)、それから割ります: 60 / 4.75 = 12.63 km/h。この手順を飛ばすのがペース換算で最も多い計算ミスで、秒の部分が大きいほど誤差も大きくなります。

マイル: min/mi と mph

ヤード・ポンド法の組み合わせもまったく同じです。上の理屈にキロメートルは一度も出てきていないからです。1 時間はやはり 60 分なので mph = 60 / (1 マイルあたりの分)。9:39/mi は 1 マイルあたり 9.65 分で、60 / 9.65 = 6.22 mph となります。

メートル法とヤード・ポンド法をまたぐには定数が一つ必要です。国際マイルはちょうど 1.609344 km。マイルのほうが長い単位なので走るのに時間がかかります — キロあたりのペースに 1.609344 を掛ければマイルあたりのペースになり、割れば戻ります。5:00/km は 300 × 1.609344 = 482.8 秒、つまり 8:02/mi です。速度では演算が逆になります: km/h を 1.609344 で割ると mph になります。大きい単位ほど 1 時間に入る数が少ないからです。

例題: 7:00 min/km

1 キロ 7 分は小数への変換が不要で、そのまま 7.0 分です。したがって速度は 60 / 7 = 8.57 km/h。マイルではペースを掛けます: 420 秒 × 1.609344 = 675.9 秒、つまり 1 マイル 11:15、すなわち 5.33 mph。これは下の表の 7:00 の行にある 4 つの値そのものです。ジョグでよく使われるペースなので、この換算がいちばん多く検索されます。

ペース換算表

ペース /km 速度 km/h ペース /mi 速度 mph
3:00 20.00 4:49 12.43
3:30 17.14 5:37 10.65
4:00 15.00 6:26 9.32
4:30 13.33 7:14 8.28
5:00 12.00 8:02 7.46
5:30 10.91 8:51 6.78
6:00 10.00 9:39 6.21
6:30 9.23 10:27 5.74
7:00 8.57 11:15 5.33
7:30 8.00 12:04 4.97
8:00 7.50 12:52 4.66

上の式から計算しています — km/h = 60 / (1 キロあたりの分)、マイルの値は正確な係数 1.609344 から導出。ペースは 1 キロ 3:00 から 8:00 まで、30 秒刻みです。

よくある間違い

  • ペースを小数として読むこと。4:30/km は 4.5 分であって 4.30 ではありません。60 をペースで割る前に、秒を 60 で割ってください。
  • どちらの向きが良いのかを取り違えること。ペースは距離あたりの時間なので小さいほど速く、4:00/km は 5:00/km より上です。速度は時間あたりの距離なので大きいほど速く、15 km/h は 12 km/h より上です。二つの尺度は逆向きに進むため、混同すると練習メニューの強度設定を誤ります。
  • 速度を 1.609344 で割らずに掛けてしまうこと。マイル係数は距離とペースを大きくしますが、速度は小さくします: 16 km/h は 9.94 mph であって 25.7 ではありません。

自分の数値を換算する

Calcpace のコンバーターなら距離・速度・ペースを両方向に即座に換算できます。

コンバーターを開く →

完走タイムを見る

ペース表は各ペースを 5 km・10 km・ハーフマラソン・マラソンの完走タイムに対応づけます。

ペース表を見る →

ランニングのペースを速度に換算する: min/km・km/h・min/mi・mph

ランナーはいずれ両方の単位を必要とします。ラップタイムや GPS ウォッチ、練習メニューがペース(1 キロまたは 1 マイルあたりの分)で書かれているのは、レース中に本当に知りたいこと、つまり次の 1 キロに何分かかるのかにペースが直接答えるからです。一方、トレッドミルやエアロバイク、風速予報、ランニング以外の速度データはほとんどが km/h か mph です。換算自体は 1 回の割り算ですが、このガイドは答えを渡すだけでなく、その割り算がどこから来るのかを示します。

中心となる等式は km/h = 60 / (1 キロあたりの分) です。1 時間の定義からそのまま出てきます: 1 キロに p 分かかるなら、60 分の中に 60/p 本入ります。関係が逆数なので同じ式で戻すこともでき、ヤード・ポンド法でも形は同じで mph = 60 / (1 マイルあたりの分) となります。単位系をまたぐときに追加で必要なのは、正確なマイルの値 1.609344 キロメートルだけです。

逆数の関係ということは、二つの尺度が直線的に対応しないということでもあります。1 キロあたり 30 秒、8:00 から 7:30 に上げると 0.5 km/h の増加ですが、同じ 30 秒でも 3:30 から 3:00 なら 2.86 km/h も増えます。表の速い側では速度差が大きく見え、遅い側ではほとんど平坦に見えるのはこのためで、走力の異なる人どうしの改善幅を km/h で比べると誤解を招きます。自分の進歩を追うには、たいていペースのほうが公平な単位です。

仕組みについて

min/km を km/h に換算するには?

秒を小数に直したうえで、60 をあなたのペース(1 キロあたりの分)で割ります。5:30/km は 5.5 分なので 60 / 5.5 = 10.91 km/h。同じ割り算が逆向きにも使え、60 / 10.91 = 5.5 分、つまり 5:30/km となります。

7 min/km は km/h でいくつ?

7:00 min/km は 8.57 km/h です。60 / 7 = 8.571 だからです。ヤード・ポンド法では同じペースが 1 マイル 11:15、すなわち 5.33 mph になります。市民ランナーのジョグやロング走でよく使われるペースです。

min/km を min/mi に換算するには?

国際マイルの正確なキロメートル数である 1.609344 を掛けます。5:00/km のペースは 300 × 1.609344 = 482.8 秒、つまり 1 マイル 8:02 です。逆向きにはマイルのペースを同じ係数で割ります。